健康診断の検査項目ご説明
身体・計測・腹囲
肥満とは、単に体重が重いことではなく、「脂肪組織が過剰に蓄積した状態」です。「BMI」は、肥満の判定に使う指標です。【BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)】「腹囲」は、内臓脂肪量の目安となります。
体脂肪
体内の脂肪率を測定します。隠れ肥満や内臓肥満の予測になります。
視力・聴力
視力・・・5メートル距離の視力測定です。近視の検査になります。
聴力・・・低い周波数(1000Hz)と高い周波数(4000Hz)両方の音が聞こえるか検査します。聞き取れない場合は難聴や加齢が疑われます。
問診・内診
内診・・・医師により視診、触診、聴診を行います。
問診・・・喫煙量、飲酒量、服薬、既往歴、日ごろの体調などを聞かせていただきます。
便潜血検査2日法
肉眼では見えない微量な消化管からの出血を見つけます。出血反応陽性の方は医療機関で出血原因を必ず確認してください。
眼底検査
血管の変化を直接確認することが出来、血管障害の進展状況を知ることが出来ます。
眼底検査の分類:キースワグナーの分類は以下の通りです。
0群:異常なし
1群:わずかに所見を認めるも異常なし
2群:血管の狭細・硬化
3群:出血・白斑
4群:乳頭浮腫
眼 圧
眼球の内圧の変化を知るもので、緑内障などの目の病気を診断するための検査です。
肺機能
1秒間に吐ける息の量から肺年齢を推測します。呼吸器疾患の早期発見、また喫煙が原因とされるCOPD(閉塞性肺疾患)の早期診断に役立ちます。
心電図
心臓の筋肉が収縮するときに発生する電気をとらえて、波形により心臓の状態を検査します。この波形から、不整脈や心臓の異常を発見します。
胸部X線検査
直接撮影で呼吸器の病気(肺がん、結核、肺繊維症など)を検査します。
胃部X線検査
バリウムを飲んで、直接撮影によって食道・胃・十二指腸の形の変化や異常を調べます。
腹部超音波検査
肝臓・腎臓・膵臓・胆のうなどの結石、ポリープなどの形態的な変化を調べます。(上腹部になります)
マルチCT(胸部、上腹部、下腹部)
マルチCTにより主に肺、上腹部(肝臓、胆のう、膵臓、脾臓、腎臓)、下腹部(膀胱、卵巣、子宮等)にガンなどの病変がないかを調べる検査です。
尿テープ
通常腎臓からろ過されない蛋白や赤血球が腎臓、尿道などに障害が起こると尿中に排出されます。健康な場合でも陽性になる事があります。
尿沈渣
尿を遠心分離器にかけ試験管に沈殿した固形成分の種類と数を調べ、腎臓の障害を調べます。